昔ながらの地方・地場の中小スーパーマーケットが閉店
先日、中高生の頃に住んでいた小さな町でよく通っていたスーパーマーケットが閉店しました。
このスーパーはチェーン店ではなく地域密着のその町に二店舗だけある小さな地場スーパーで、その1店舗が閉店となりました。
今から35年ほど前、まだ私が中学生の頃は、近隣に今あるような大型スーパーはまだなく、どの家庭もそのスーパーへ通っていました。
ところが、30年ほど前に、県内に店舗網を広げるローカルチェーンが、そのスーパーの近隣に出店しました。
その後、25年ほど前には、なんとイオン系列の大手全国チェーンのスーパー「マックスバリュ」(MaxValu)がホームセンターやレストランと一緒にショッピングタウンを形成して近隣に開店しました。
それから25年後、令和に入って、上記進出の二店舗との競争の末にこのスーパーは閉店となりました。
このスーパーは残念ながら閉店とはなりましたが、イオン系列の大手全国チェーンのスーパーや県内ローカルチェーンのスーパーが近隣にあった割には、25年もの間、よく営業を続けてこられたものだと感心しました。
最近になってそのスーパーが閉店と知り中高生の頃通っていたことが懐かしくなってそのスーパーのことをインターネットでいろいろとリサーチしました。
リサーチした結果と、25年もの間チェーンスーパーと戦いながら生き残ってきた理由の一端を私なりに発見しましたのでご紹介したいと思います。
大手全国チェーンのスーパーと競合している地方・地場スーパーに関係する方々の参考になれば幸いです。
地方・地場の中小スーパーが生き残ってきた理由とは何か?
このスーパーが25年もの間生き残ってきた理由の一端とは、ズバリ、ご当地ならではの自家製のお惣菜にあったのではないかと考えています。
その自家製のお惣菜とは、砂肝を味付けして煮たもので、砂肝の他にも鶏皮もあったそうです。
リサーチした情報によると、この砂肝や鶏皮の煮物が超絶品で、ビールにはもちろんのこと、ご飯だと炊飯器ごとたいらげてしまいそうなほど相性抜群だで美味しかったそうです。
この絶品の煮物は、遠方の方でもこのスーパーの近くを通る時には欠かさず買って帰るほどの人気商品だったそうです。
というわけで、25年もの間生き残ってきた理由の一端とは、ご当地ならではの自家製のお惣菜です。
大手全国チェーンのスーパーには真似できないものとは何か?
上記で述べましたとおり、このスーパーが、近隣にイオン系列の大手全国チェーンのスーパーなどがありながら、25年以上もの間生き残ってきた理由の一つは、ご当地ならではの自家製のお惣菜にあったと私は思っています。
なぜなら、地元の方の口に合うような味付けは、全国均一商品の大手全国チェーンには真似できないからです。
地元で長年生活し、お客様に向き合って商いをおこなっていなければ出せない味です。
ましてや、大量生産大量消費の全国均一商品の大手全国チェーンには、一地域の住民のみの嗜好に合う味のお惣菜は、市場が小さく手間がかかり効率が悪く手を出せない分野でしょう。
また、このスーパーは、上記のお惣菜でお客様を引き込んだおかげで、店内の他の食料品や日用品などのついで買いの効果もあったと思われます。
そういう訳で、このスーパーが、近隣にイオン系列の大手全国チェーンのスーパーなどがありながら、25年以上もの間生き残ってきた理由の一つは、ご当地ならではの自家製のお惣菜にあったと私は思っています。
ご当地ならではの自家製お惣菜の開発を!
上記のことから、地方・地場の中小スーパーが、大手チェーンのスーパーに対抗するなら、地域住民の嗜好に合うご当地ならではの味の自家製お惣菜を開発し、販売するのも一つの策ではないでしょうか?
この記事が、全国チェーンの大手スーパーと競合している地域密着の中小スーパーに関係する方々の参考になれば幸いです。
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