松竹梅販売とは、メインの商品(竹)の他に、メイン商品を豪華にした上位商品(松)と、メイン商品をお求め安くした下位商品(梅)を用意し、これら3点を同時販売し、この3つの商品の中からお客様に好みのものを選んでもらう戦略である。
松竹梅販売は、他に、松竹梅戦略、松竹梅オファーなどと言われている。
松竹梅オファーを展開すると、半分以上のお客が中位価格の竹を購入するが、「どうせ買うなら一番いいものを」と、一定の割合で上位商品の松を選ぶ客層がいるため、メインの商品だけを売るよりも、客単価が上がる効果を得られる。
また、半分以上のお客が中位価格の竹を購入する趣向、いわゆる「3つの中から真ん中を選ぶ心理」を利用し、最初から松竹梅の梅を竹に、竹を松に、松をさらに良いものに置き換え、全体の価格帯をあげて販売し、客単価のアップを狙う戦略もよく行われている。
松竹梅販売の事例としては、下記のようなものがある。
(1)愛媛県の宿泊施設の例。「1泊2食プラン(夕食:和会席)」、単純に料理の品数で差を付けた例。
- 松コース:和会席16品、8,900円
- 竹コース:和会席12品、7,820円
- 梅コース:和会席9品、6,740円
(2)和歌山県の宿泊施設の例。「1泊2食プラン(夕食:和会席)」、料理の内容で差を付けた例。
- 松コース:和会席(料理内容は全て明示、お造りは伊勢海老姿造り)、17,280円から
- 竹コース:和会席(料理内容は全て明示、お造りは地元産マグロ三種)、14,040から
- 梅コース:和会席(料理内容は全て調理長のおまかせ日替わりメニュー)、11,880円から
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