新しい市場を作るのは難しい?タニタ食堂を事例に考える〜新規市場開拓参入企業戦略〜

市場調査 コラム〜Life is Marketing!!〜

人気のタニタ食堂で唯一閉店した店舗とは?

タニタ食堂をご存知でしょうか?

タニタ食堂は、体重計で有名なタニタが運営している健康志向の低カロリーレストランです。

タニタ食堂は、健康志向で注目を浴びた自社の社員食堂が元となっています。

後に一般向けに食堂ビジネスを全国に展開しました。

タニタ食堂は、お洒落なイメージと健康志向も相まってどこのお店も人気のようです。

しかし、先日、なんと、秋田市にある「あきたタニタ食堂」が閉店となりました。

あきたタニタ食堂の閉店は、タニタ食堂で唯一の閉店となってしまいました。

あきたタニタ食堂のある秋田県は全国平均よりも食塩摂取量が高く県民の食生活の改善に期待して県庁や市役所もタイアップして健康セミナーを行うなどの力の入れようでしたが、わずか3年ほどで店を閉じることになってしまいました。

開店当初は物珍しさもあって賑わったようですが、濃い味を好む秋田県民の舌には、低カロリーゆえの薄味の料理は合わなかったようで、客足が徐々鈍って行ったようです。

タニタ食堂が閉店した理由とは何か?

このニュースを見て、私は、ビジネスを行う上で、やはり以前より感じていた「市場が存在しないところに新たに市場を作る」のは難しいのだな、と思いました。

ビジネスは、市場がないところではなく、「すでに市場が存在しているところ」、いわゆる需要が存在するところで勝負をするのが鉄則だと思います。

北国・秋田の濃い味文化(市場)に都会的なタニタの薄口文化(市場)は合わなかったのでしょう。

例え塩分控えめの薄口が健康に良いことだとしても、それを覆すのは、健康ビジネスで名高いタニタと言えど容易ではなかったようです。

この、あきたタニタ食堂の閉店は、タニタのような他の会社の見本となるような一流企業でも、市場の存在しないところに市場を作るのは難しいことが立証された事例だと思います。

やはり、市場の存在するところで細分化を行い差別化することが、ビジネスでのポジションニング上、懸命だと思います。

あきたタニタ食堂の閉店は、改めて、市場の存在しないところに市場を作る難しさを痛感した出来事でした。

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