ロングテールとは?事例、メリット、デメリット、企業戦略

恐竜 Webマーケティングの知識

◆売れない商品を売ることができる◯◯戦略とは?

在庫の山に日々お悩みの社長の方!

どうしたら売れ残りの在庫を処分できるのかお悩みではありませんか?

これから解説する「ロングテール戦略」を学ぶと、売れない商品を売る方法を知ることができます。

ロングテール戦略のメリット、デメリットから実際の企業事例を得ることができます。

ロングテールとは?

「ロングテール」とは、サブがメインを上回る現象のことを言います。

サブがメインを上回る現象とは具体的に言うと、売れない商品グループの売り上げが、売れる商品グループの売り上げを上回ることを意味します。

例えば、ある書店で、月に3冊しか売れないようなマニアックな本のグループの売り上げが、月に1,000冊売れるメジャーな本の売り上げを上回ることを言います。

この現象を、縦軸に販売数、横軸に商品名としたグラフにすると、マニアックな商品グループが、細長く延びる(ロング)、恐竜の尻尾(テール)のような形となることから「ロングテール」と名付けられました。

ロングテールの2つのメリットとは?

投資的視点のメリットとは?

ロングテールのメリットの一つ目は、リスク分散効果が得られることです。

リスク分散効果とは、収入源が一つではなく複数ある状態のことです。

収入源が複数あることで、収入源が一つの時よりも、失敗のリスクを減らすことができます。

例えば、わかりやすい投資の例で言えば、100の投資金があったときに、1社に100を投資するのではなく、100社に1ずつ投資を行うことです。

そうすれば、1社に100を投資した場合はその1社が破綻した場合に投資が全て無駄となり失敗に終わってしまいますが、100社に1ずつ投資した場合は100のうちの1の失敗ですむため失敗のリスクが少なくなります。

ウェブマーケティングでも同様で、一日に100アクセスするページを1つ作成するのではなく、一日に1しかアクセスしないページも地道に100ページ作ることで、月に100アクセスするページが検索エンジンで何かの不具合でランキング外になったときでも、サイト全体のアクセス数がゼロになるリスクを防ぐことができます。

そういうわけで、ロングテールは、リスク分散効果のメリットを得ることができる訳です。

検索エンジン上でのメリットとは?

ロングテールのメリットの二つ目は、検索エンジンで上位表示しやすい点があげられます。

なぜ、検索エンジンで上位表示をしやすいのかといえば、メジャーな商品に比べ、マニアックな商品はライバルが少ないからです。

例えばメジャーな商品の場合、検索エンジンで調べると有名サイトが上位を占めていますが、有名サイトも扱わないようなマニアックな商品の場合、ライバルが少ないため検索エンジンで上位表示しやすい環境にあります。

以上により、ロングテールのメリットの二つ目は、検索エンジンで上位表示しやすい点があげられます。

ロングテールの2つのデメリットとは?

リアルビジネスでのデメリットとは?

ロングテールのデメリットの一つ目は、リアルビジネスにおいて、在庫を多く抱える必要があるということになります。

在庫を多く抱える必要があるということは、その分商品の仕入れや保管のコストがかかります。

コストが余分にかかるため、資金的に余裕がないとロングテールの実現は困難となります。

先ほどの書店の例で言うと、1日に3冊しか売れないマニアックな本を、メジャーな本と同様に1,000冊売るために、商品の仕入れや保管のコストが増大します。

そういうわけで、ロングテールは、在庫を多く抱える必要があります。

(逆に商品の仕入れや保管のコストがかからないコンテンツマーケティングのサイトではメリットになります)

Webマーケティングでのデメリットとは?

ロングテールのデメリットの二つ目は、Webマーケティングにおいて、コンテンツ作成に時間がかかることがあげられます。

なぜ、コンテンツ作成に時間がかかるといえば、それは、ロングテールは1ページ当たりのアクセス数が少ないのでページを数多く揃える必要があるからです。

例えば、1日のアクセス数が最も多いページを100とした場合、一日1アクセスのページを100作る必要があります。

そういう訳で、ロングテールは、コンテンツ作成に時間がかかるデメリットがあります。

大手企業も実践!ロングテールの二大成功事例とは?

ロングテールで成功した企業の一つ目は誰もが知っている◯◯◯◯!

ロングテールで成功した企業の一つ目は、なんと言っても誰もが知っているインターネット通販サイトのアマゾン(Amazon.co.jp)です。

アマゾンでは、本から家電、洋服まで様々な商品を取り揃えていますが、売れ筋の人気商品だけでなく、誰が買うのだろかと思うようなマニアックな商品も売っています。

例えば、色や触覚まで再現した体脂肪の模型が1キログラムから販売されています。

商品説明によると、体脂肪管理の重要性を認識させるためだそうです。

このように、アマゾンでは、メジャーな商品だけでなく、マニアックな商品を販売しロングテール戦略を実践しています。

ロングテールで成功した二つ目の企業は、熱狂的なファンが多いあのメーカー!

ロングテールで成功した企業の二つ目は、iTunes Storeです。

iTunes Storeは、熱狂的なファンが多いスマートフォンのiPhoneやパソコンのMacを販売しているアップル(Apple)が運営する音楽配信サービスです。

音楽配信サービスは、音楽をCDではなく、データ(ファイル)としてダウンロード販売をしています。

音楽をデータとしてダウンロード販売することでCDに比べ圧倒的に在庫などのコスト低減が図られ、国内外、メジャー・マイナー問わず様々なアーティストの曲を販売することができました。

例えば、決して日本ではCDでも手に入らなかった海外のマニアックなバンドの曲もiTunes store では販売しています。

このように、iTunes store でもまた、メジャーだけでなくマニアックな音楽も販売しロングテール戦略を実践しています。

まとめ

以上のように、ロングテールには、メリットもデメリットもあります。

上記で説明しましたとおり、ロングテールのデメリットは、物理的な仕入れや保管のコストが発生する点にあります。

物理的な仕入れや保管のコストが発生しないコンテンツマーケティングのサイトではロングテールを実践しやすいです。

しかし、物理的な仕入れや保管のコストが発生するリアルビジネスでは、ロングテールを導入のさいは精査する必要があります。

以上のようなデメリットがロングテールにはありますが、しかし、ロングテールはインターネットが登場した現代だからこそ取り組める、売れない商品を売るための有効な企業戦略の一つです。

ですので、導入を検討して見る価値はありそうです。

よく検討の上、お試しください。

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