フロントエンド・バックエンド戦略とは?
フロントエンド・バックエンド戦略は、高額な商品、詳しい説明が必要な商品、効果を実証する必要がある商品などにおいて、お客の購入障壁を低くするために用いられる戦略である。
具体的には、メインの商品を売る前にお試し版の商品を売ることである。
お試し版がフロントエンド、メインの商品がバックエンドとなる。
この戦略は、よく、化粧品業界で、「無料お試しセット→定期購入」の流れで行われている。
あなたも一度は、化粧品の「無料お試しセット」コマーシャルやテレビショッピングで見たことがあるだろう。
フロントエンド・バックエンド戦略のポイント
フロントエンド・バックエンド戦略でのポイントは、フロントエンドはお客を集めるための「集客商品」、バックエンドは利益を得るための「利益商品」であることを、しっかりと念頭におくことである。
その上で、当然ではあるが、フロントエンドは、バックエンドと関連するもの、つながりのあるものを選択することである。
また、フロントエンドは、フロントエンド・バックエンド戦略を行っているライバル企業と同じ場所、同じ内容、同じ方法で展開し、さらに、競合よりも安い価格(できれば無料)で販売することである。
特に、フロントエンドの価格と内容は、「え?、この内容でこのお値段?」とお客が思わず身を乗り出してビックリさせるほどに感情を揺さぶることができるようなものを用意し、ライバル企業のフロントエンド商品と差別化を行っていく。
最後に、フロントエンドは価格の安さを、バックエンドは価値の高さをメインにセールスを行っていくことである。
フロントエンド・バックエンド戦略の実例
フロントエンド・バックエンド戦略の実例として、道の駅などの土産店においては、よく見られる試食や試飲が、フロントエンド・バックエンド戦略のフロントエンドにあたる。
無料で試食や試飲を行い、商品の良さを感じてもらい、バックエンドの本商品への購買つなげていくやり方である。
また、レストランでは、ワンコイン(500円)で昼食を食べることができるクーポン券を集めた「ランチパスポート」をフロントエンドと捉え集客を行い、お客に料理の美味しさを実感してもらい、バックエンドのメインの夜の高価なディナーへと集客を誘導している例も多く見られる。
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